平野久美子 TOP TOPICS JORNEY TAIWAN DOG BOOKS TEA
日台の知られざる水の絆の物語 〜 「鳥居信平」
「鳥居信平」の評伝(台湾版)がもうすぐ刊行。
TAIWANトップへ
多難な時代だからこそ、勇気を持って挑戦し、新しい価値観への転換を見据えていきたいですね。
今年もささやかに、でもまっとうに、発信し続けて参ります。

さて、一昨年来取り組んできた水利技師鳥居信平(1883〜1946)の評伝がまず、1月末に台湾で刊行されます。
(日本版は5月上梓予定)
昨年の年の瀬から年始にかけて台湾側と最終校了のやりとりをしましたが、一冊分の校正やレイアウトの変更を編集者やデザイナーと一度も会わず顔も見ずに英語と中国語で指示を送る。翻訳本とは違ってたいそう不安です。しかも日本語の校正は台北在住の翻訳家楊鴻需さんと、図版や写真は屏東科技大学の丁教授と、やりとりの相手が三方向に分散しています。
窓口になっている屏東県政府文化処に日本語を話せるスタッフがいないので四苦八苦でしたが、多くを学んだことは確かです。
自分のコミュニケーション力を日々試された年末年始でもありました。
◎そんなどたばたな日々のおかげで2009年の年賀状は失礼させて頂きました。多くの皆様から早々に賀状を頂き有り難うございました。

*今回の作業でも感じ入ったのは、日本語の使い方のあいまいさ、です。
例えば「思いの深さ」とか。この場合の「思い」はどれですか? 情感? 回憶? 熱情? 留恋?と、翻訳者の方から意味を問われると、気分で書いている言葉がいくつもあったと反省。日本人同士ならわかってしまう慣用的な言葉ってあるけれど、外国の読者を意識した言葉選びもまた大切だと痛感しました。
とにかく、ユニークな本に仕上がりそうです。オールカラーのノンフィクション作品はなんたって初めてですから!
1月末に本が手元に届きましたら、皆様にお見せ致しましょう。
内容はこちらを参考にしてください